米国のトランプ大統領は24日、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表した。発表は、イランが米軍による核施設への攻撃に報復してカタールの米空軍基地を攻撃した直後に出された。背景に何があるのか。
イランのアラグチ外相は24日早朝、自身のSNSに投稿し、現時点で停戦の合意は存在しないとしたうえで、「イスラエル側がテヘラン時間の(24日)午前4時(日本時間午前9時半)までに侵略行為を停止すれば、我々もこれ以上の反撃はしない。停戦に関する最終的な決定は後に下される」と述べた。
イスラエル政府は24日早朝の時点で停戦について正式な声明を出していないが、地元メディアはネタニヤフ首相がトランプ氏との電話協議で、停戦を受け入れる意向を伝えた模様だと報じている。
姿見せなくなったハメネイ師
イランは中東地域でも強大な軍事力を持つ国と目されてきたが、昨年のイスラエルとの直接攻撃の応酬で防空システムに大きな打撃を受け、その再構築を急ぐなか、今月13日にイスラエルによる攻撃が開始された。
交戦状態になってみると、予…